歴史は繰り返す 2006 6 30

 人間は、反省をしないと、同じ過ちを犯す。
その人間が、歴史を作っているから、歴史は繰り返すことになる。
 先日、興味深い文章を見つけました。
それは、科学評論社発行の「神経内科 June 2006」という月刊誌の、
「臨床メモ」に掲載された、「共通の敵」という文章です。
 以下は、引用です。
「すべての敵対者を追い払うな。
むしろ二、三人は残しておけ。
そうすれば、すべての敵から解放されたあとでも、
内輪争いを始めないですむ。」(プルタルコス)
 わが国の大学では、自校出身者で教授を独占したいとの願望が強い。
しかし、他大学卒業の教授がいなくなって、
その後に待っているのは、内輪もめである。
 共通の敵を持つ者同士は、仲良くなるが、
敵がいなくなると、内紛が生じる。
 地球上では、大国間の「いがみ合い」は、決してなくならない。
共通の敵がいないからである。
他の惑星からの脅威でも起こればなくなるであろう。
(以上、引用)
 それでは、人類の歴史は、まるで、愚か者の歴史である。
医者に、こんなことを言われるようでは、
私を含めて、すべての政治家は、失格である。
(私は、政治家ではないが、このサイトを見ればわかるように、
多かれ少なかれ政治に関与してきた)。
 ある評論家が、こんなことを言っていたような気がする。
全世界が、アメリカ人になれば、
あるいは、アメリカ的価値観を共有すれば、
世界は、平和になると。
 しかし、「わが国の大学では、自校出身者で教授を独占したいとの願望が強い。
しかし、他大学卒業の教授がいなくなって、
その後に待っているのは、内輪もめである」という法則からすると、
それでも、世界は平和にならないと思う。
何しろ、彼ら(アメリカ人)には、南北戦争という前科があるから。
 世界平和への道は、これほど遠いのか。
「他の惑星からの脅威」や「地球的規模の自然災害」という、
外部からの圧力がないと、人類は、平和を獲得できないのか。
それでは、愚か者の歴史である。
 「彼を追放した者たちが、
またもや争いをはじめたのである」(ヘロドトス)。





































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